「めし」看板 インパクトのある文面2

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昨年10月に施工した自立看板のことを書きます。
施主は高槻市で食堂を営む男性。駐車場に設置した看板が古くなったので書き替えて欲しいというご依頼でした(出来島にある酒屋さんの紹介です)。
打ち合わせのために出向いていくと、電話で「大きい看板です」と聞いていたのである程度予想していましたが、確かに大きな看板です。
看板面の幅が6.3メートル、同じく高さが2.7メートルありました。
白いカラー鋼板に赤で「めし」と大書され、その下に食堂名が黒文字で、そしてそれを挟んで駐車場を表す「P」の白抜き文字がふたつ書いてあります。

大きさについて
「め」W1570xH1450
「し」W1850xH1450
「富」W790×H790
「士」W645×H680
「P(長方形)」 W1000×H680
という採寸結果でした。

平成になって29年目。再来年は元号が代わってしまうという年に、まさか手書きで「めし」という文字を書くことになるとは思いもしませんでした。
と言って「めし」を馬鹿にしているわけではありません。
希少な文字になった。昔はこれでごく普通だったのに、今ではインパクトのある言葉として目に入ってしまう。
そんな時の流れをしみじみと感じたわけです。

施主に話を聞くとお客さんはやはりトラックやタクシーのドライバーが多いとのこと。
私も作業着で行くのならあまり周囲に気を使わなくても構わないこういった店を選びます。
逆に女性向でないのは仕方ありません。

さて、完成した「めし」看板です。

看板は全体を白く塗装して「めし」の部分はそのまま書いてあるとおりに上からなぞり書きしました。
赤い色はややどぎつい印象を受けるかも知れないのですが、耐候性が大変良い塗料を使用したものです。
また、青地に「P」の字もそのままなぞり書きしています。
店名の「富士」は左に寄りすぎている状態なので位置を中央に変え、若干細くしてみました。
元の字も大変良いのですが、少し太いような気がしたので修正を加えております。

古い看板でしたのでカラー鋼板の所々に穴が開いており、それらを補修しました。
あと十年は余裕で頑張ってくれることでしょう。
次回また書き替えというのはなかなかないでしょうが、それでも期待しております。

大きな看板以外にも「めし」看板がありました。
こちらは袖看板です。

手書きで書かれていたのですが、赤い色が薄くなっていたのでなぞり書きしました。

どちらの「めし」も印象深くつまり忘れがたいので、近くまで行った際には見に行くことにします。