「濡髪若衆」ポスター(大阪制作の朝ドラ)

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ドラマのセットで使用されたポスターに関する短い記事です。マニア向け。

朝ドラ『おちょやん』の第71回から。道頓堀の乞食たちが食事している場面です。掲示板に貼られたポスターにご注目ください。
朝ドラ『おちょやん』第71回から

このポスターです。
朝ドラ『おちょやん』第71回から

ポスター部分が長方形になるよう補正しました。
「濡髪若衆」ポスター

男性を描いたと思われる絵があり、右には「〇髪若衆」と書いてあるように見えます。下は「天王寺劇場」でしょう。

同じく『おちょやん』第71回から。こちらは昼間の設定です。右端に少しだけ映っています。
「濡髪若衆」ポスター
「濡髪若衆」ポスター
「川(?)文太〇 監督」と書いてあります。映画のポスターということで、「天王寺劇場」は映画館。

「〇髪若衆」の最初の字がどうしても読めないので、”*髪若衆”でネット検索してみたところ、「濡れ髪若衆」という言葉がヒットしました。【濡れ髪若衆 (ヌレガミワカシュウ) – 歴史的音源

それと関係あるかどうかは不明ながらも、もしかすると「濡髪若衆」かも、という目で見てみると、なんとなくそう見えてきます。

そして、似たポスターが『心はいつもラムネ色』(1984年度下半期)にあったのを思い出しました。NHKアーカイブスからです。
【朝ドラ100】『心はいつもラムネ色』から
【朝ドラ100】『心はいつもラムネ色』から「濡髪若衆」ポスター

このポスターは、赤津文平の自宅の向かいにある商店に貼られていたのでした。問題の文字だけが見えています。立っている男性は、文平の友人である國分良輔役の美木良介さん(実にお若い!)。手前は文平の両親役である中村嘉葎雄さんと野川由美子さんです。
【朝ドラ100】『心はいつもラムネ色』から

ポスターの肝心なところを切り取りました。不鮮明なのですが、やはり「濡」に見えないでしょうか。
【朝ドラ100】『心はいつもラムネ色』から「濡髪若衆」ポスター

今のところ鮮明な画像がないので、「だろう」としか言えないのですが、おそらく「濡髪若衆」で合っているはず。引き続きチェックすることにします。

ちなみに、国鉄の駅(大阪駅?)にも貼られていたりして、この『心はいつもラムネ色』では結構よく使用されたポスターだったであろうことが窺い知れます。
【朝ドラ100】『心はいつもラムネ色』から
【朝ドラ100】『心はいつもラムネ色』から

今から36年前も前の番組で使用されたポスターが現在もごく普通に使われているということがなんともウレシく、他のドラマで使われていなかったか、やはり探したくなるわけです。