『なつぞら』以外での看板使い回し(朝ドラ)

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朝ドラで使われる看板の使い回しですが、現在放送中の『なつぞら』以外の分を書きます。

『半分、青い。』第58回から、「喫茶おもかげ」の右隣にある(であろう)「千鳥足」の置看板(右下)。
『半分、青い。』第58回から

この看板が、同じく『半分、青い。』でヒロインの実家が経営する「つくし食堂」の看板として使われていました(第131回から)。
『半分、青い。』第131回から

『半分、青い。』第58回から「千鳥足」置看板
『半分、青い。』第131回から「カツ」置看板
こうして並べてみると、金具の形状と錆び具合から全く同じ看板に見えてしまいます。

また別の看板です。
『ひよっこ』第82回から。「すずふり亭」の入口正面にある「マツモト理髪店」の看板。
『ひよっこ』第82回から

この看板と酷似したものが『とと姉ちゃん』にありました(第88回から)。
『とと姉ちゃん』第88回から

『ひよっこ』第82回から「マツモト理髪店」
『とと姉ちゃん』第88回から「巴里」

形状とフチの茶色が同じなので、まず間違いなく同じ看板でしょう。

また、多くの使い回しがあったにも関わらず、最近まで気づかなかった複数の看板です。

まず『ひよっこ』第30回から、三男が働く「安部米店」の看板です。
『ひよっこ』第30回から

そして同じく『ひよっこ』から、あかね坂商店街にある「柏木堂」の看板です(第64回及び76回から)。
『ひよっこ』第64回から
『ひよっこ』第76回から

「安部米店」の方は大きくはっきり写っているのですが、「柏木堂」の看板は斜めになっていて見づらい画像しか得られませんでした。

実はこのふたつの看板の枠が非常に似ていて、私は同じものであると考えております。
『ひよっこ』第76回から「柏木堂」看板

第76回の写真から看板部分を切り取りました。枠のキズの入り方、汚れ具合が非常に似通っています。

他の朝ドラで同じ看板がないか探してみたところ、割と簡単に見つかりました。

『半分、青い。』の「タカハシ商店」。「喫茶ともしび」のすぐそばにあるたばこ店です。
『半分、青い。』第122回から

これら看板の特徴として次のような点を挙げることが出来ます。

  • やや太い枠のついた木製看板である。
  • 上部が直線ではなく円弧を描いている。
  • 左右の縦枠が垂直ではなく、上部が幾分外に出ている格好になっている。

というものです。

『とと姉ちゃん』でも同じ枠の看板を見つけております(第83回から)。
『とと姉ちゃん』第83回

この「八百丸」の看板はほぼ正面で写っているので、この看板を基準として他の看板画像を補正してみます。

『とと姉ちゃん』第83回から「八百丸」看板
(『とと姉ちゃん』「八百丸」看板)

『ひよっこ』第30回から「安部米店」看板
(『ひよっこ』「安部米店」看板)

『ひよっこ』第64回から「柏木堂」看板
(『ひよっこ』「柏木堂」看板)

『半分、青い。』第122回から「タカハシ商店」看板
(『半分、青い。』「タカハシ商店」看板)

微妙に歪んでしまっていますが、正面から撮っていない画像を元にしているのである程度は仕方ないのでしょう。非常によく似た看板(枠)です。私は同じものであると考えております。


『ゲゲゲの女房』第26回からの画像です。「こみち書房」も同じ枠を使っているようです。
『ゲゲゲの女房』第26回から「こみち書房」看板

『ゲゲゲの女房』では、ヒロインの実家「飯田酒店」の看板もそうなのでした(第10回から)。
『ゲゲゲの女房』』第10回から「飯田酒店」看板