また朝ドラのセットで使い回しされたのではないかと思われるステンドグラスに関する記事です。
『エール』第32回から。主人公裕一とヒロイン音の新婚家庭です。左は裕一(演:窪田正孝さん)、右はコロンブスレコードの同僚作曲家・木枯正人(演:野田洋次郎さん)。
中央に見えるステンドグラスにご注目ください。縦長で上部が少し切れています。
そしてこちらは『ゲゲゲの女房』第44回からです。「純喫茶 再会」の入口に嵌め込まれたステンドグラスが『エール』のそれとよく似ているのです。
それぞれを切り取ります。
こちらは『エール』。明度を上げました。
そして『ゲゲゲの女房』の「純喫茶 再会」のステンドグラス。
部分的に違う所がたくさんあります。
でも似ている。
これからおいおい検証したいと思っています。
これを作った方(有限会社マリヨステンドグラスさん)のブログが偶然見つかりました!
この一風変わったデザインのものだけではなく、【ステンドグラス(東京制作の朝ドラ)】で紹介したステンドグラスもこちらで製作なさっています。実に驚きです。
ブログを拝見しますと、『花子とアン』でも使われていたとのことですので、さっそく改めてチェックしてみました。画像は『花子とアン』第12回から。ヒロイン花子が寄宿し学ぶ修和女学校の校舎廊下の突き当りです。
これです、これ!
2枚1組だったのですね。
ステンドグラスの部分を切り取ります。
う、美しい!
『エール』で裕一のところにあったのは、『花子とアン』で修和女学校の廊下にあったこのステンドグラスの左側を180度回転させたものです。
↓『エール』のステンドグラスを180度回転させました。
何度も「組み替え修復」をなさっているようですので、全く同じものなのかどうかは不明ですが、同じステンドグラスであると見るべきでしょう。
一方、『ゲゲゲの女房』で「純喫茶 再会」に使用されているのは、修和女学校のステンドグラスの右側を上下方向に反転させたものと同じです(↓純喫茶 再会」の画像を上下方向に反転させました)。
『花子とアン』で修和女学校にあったステンドグラスの右側と同じもののように見えます。
ということは、同じではないかと引用した2つのステンドグラスは、厳密には別物であるものの、実はひとつの作品を構成する2枚1組の片方ずつであったということです。
このステンドグラスは実に美しく、理屈抜きで欲しくなってしまいました。
私以外でもそういう方が多いのではないかと想像します。