ソニースカイセンサー5900のカタログに使用されていたフォント

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ソニーのカタログに使用されていたフォントについて少しだけ書きます。

1975年に発売されたソニースカイセンサー5900。
一世を風靡したBCLラジオと言えるでしょう。
当時のソニー商品が網羅された冊子「商品のしおり」に特別なページがありました。

ソニー 商品のしおり №21 1975年11月印刷 p18・p19

上に大きく「SINPO55555・BCLRX」と書かれた部分は”Serif Gothic Bold”で書かれていました。
細部は現在のフォントと少し違っていたりしますが。
SINPO555・BCLRX
「SINPO」とは、『BCLの受信報告において用いられる、電波の受信状態を表現するコード』(wikipediaから引用)で、信号の強さ(Signal Strength)・混信(Interference)・雑音(Noise)・伝播障害(Propagation Disturbance)・総合評価(Overall Rating)を5段階で表します。
「SINPO55555」は、その全てにおいて最高の状態であることを表現したものということです。
「BCL」は、『放送(特に短波による国際放送)を受信して楽しむ趣味を指す(Broadcasting Listening / Listeners)』(wikipediaから引用)で、「RX」はこの場合「受信機」です。
40数年前の一時期、非常に流行りました。
今は海外放送をラジオでじかに聞かずともインターネットで欲しい情報を手軽に得られるので、若い人にはその魅力が伝わりづらいかも知れません。

カタログの中にある角張ったカタカナの「スカイセンサー」や、白抜き+影付きの「5900」の字も結構好きな書体です。