「うらぶる二等兵」ポスター(朝ドラ『カムカムエヴリバディ』)

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ドラマで使われたポスターに関する短い記事です。

朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第4回から。「平山書店」の中で会話するヒロイン安子(演:上白石萌音さん)と雉真稔(松村北斗さん)です。左に見えるポスターにご注目を。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第4回から
「~ぶる二等兵」と書いてあります。下には面白そうな挿絵があり、文字が読めそうなのですが、全部はどうも無理のようです。

「平山書店」の店内を写した写真が番組公式Twitterにありましたのでお借りします。

朝ドラ『カムカムエヴリバディ』

「~ぶる二等兵」は、「うらぶる二等兵」でした。「うらぶる二等兵」の左は、知る人ぞ知る「近松研究序篇」。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』から「うらぶる二等兵」「近松研究序篇」ポスター
「~二等兵」とくれば、これは「のらくろ二等兵」へのオマージュである、と考える方が多いのではないかと想像します。特にご高齢の方。
ちょうど、朝のBSで再放送中の「まー姉ちゃん」で、愛川欽也さんが「のらくろ」の作者である田河水泡役を演じていらっしゃるのも偶然とは言えないのかも。

そして、「うらぶる」はあまり馴染みのない言葉ですが、「うらぶれる」の文語形で、【 わびしく思う。 悲しみに沈む。 しょんぼりする。】という意味なのでした。
ちょっと寂しい?はい。
でもこの書店は雰囲気がとても良くて、実際にあったら行ってみたいなと感じます。

平山書店」そのものは、とりあえず『おちょやん』の世界からやって来たのですが。

ドラマのセットに関する短い記事です。マニア向け。 昨日に続いて、11月1日に本放送が始まる『カムカムエヴリバディ』から画像をお借りします。...

ポスター下部を切り取って補正しました。
3つ並んだ同じ顔のキャラクターが「うらぶる二等兵」なのか、右の眼鏡をかけた人物がそうなのか、ここだけでは判断しかねます。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第4回から

ただ、字は何とか読めそうな部分が多いので、間違いを覚悟でテキスト化します。

 何處を見ても洋々として
果てしない太平洋、そして
今自分は、はかり得ぬ千球
の海の上を歩んでゐるのだ
見るものとしては、唯打ち
よせる波と、美しい青い空
のみである。かう思つた時
には、何だか嬉しい様な、
心細いやうな氣がした。

(2021年11月8日追記)


「うらぶる二等兵」のポスターは、戦後の京都にもありました。書店で本を探しているのはヒロインるい(深津絵里さん)。ポスターは書店の外、向かいの建物に張られています(第68回から)。ドラマの設定では1976年(昭和51年)です。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第68回から
ポスター部分を切り取ります。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第68回から「うらぶる二等兵」ポスター
ピントが合っていない画像で申し訳ありません。
眼鏡をかけた人物ではなく、こちらのキャラクターがきっと「うらぶる二等兵」なのでしょう。

(2022年2月20日追記)