「奥薗洋服店」看板(朝ドラ『虎に翼』)

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テレビドラマのセットで使われる看板に関する短い記事です。マニア向けとなります。

朝ドラ『虎に翼』第33回から。よく見る大通りが映っています。ロケ地は屋外型ロケ施設である「ワープステーション江戸」。通りに面した一番遠いところに注目してみます。
朝ドラ『虎に翼』第33回から
切り取って補正した画像。「法學専門書店」の袖看板があるのは「有閑堂書店」。ヒロイン・寅子(伊藤沙莉さん)の六法全書を買った書店です。今回の話は、その右にある店舗の看板について。
朝ドラ『虎に翼』第33回から
看板部分を切り取ったもの。
朝ドラ『虎に翼』第33回から
かなり小さい画像を無理やり大きくしたので、通常では何が書かれているのか分からないはずです。

この看板が比較的大きく映っている画像が『エール』(2020年度)にありました。画像は第7回から。「大正十二年 愛知・豊橋」のテロップがあり、その「十二」のところにある看板が同じものなのです。
朝ドラ『エール』第7回から
切り取った画像です。
朝ドラ『エール』第7回から「奥薗洋品店」看板」
右から左への横書きで「奥薗洋品店」と書かれています。

『虎に翼』の看板画像を再掲。
朝ドラ『虎に翼』第33回から
かなり不鮮明なのですが、それでも両者を見比べていただくと「同じ看板だろう」とご納得いただけるかと思います。

大河ドラマ『いだてん』(2019年)でも、この「奥薗洋品店」の白い看板が使われていました(第16回から)。
NHK大河ドラマ『いだてん』第16回から
NHK大河ドラマ『いだてん』第16回から
看板は同じなのですが、取り付けられている建物は、『虎に翼』、『エール』のいずれとも違っています。

実はこの建物、『虎に翼』でも映っていました。当ページで最初に引用した画像を再掲します。
朝ドラ『虎に翼』第33回から
『いだてん』の「奥薗洋品店」が映った建物部分です。
朝ドラ『虎に翼』第33回から
「自由は~」と書かれた看板の向こうです。『いだてん』の画像をもう一度。
NHK大河ドラマ『いだてん』第16回から
同じ建物であるのがお分かりいただけるはずです。

『いだてん』で「奥薗洋品店」として使われたこの建物は、『虎に翼』では「喫茶」とだけ書かれた袖看板がある店舗として使われています(第33回から)。
朝ドラ『虎に翼』第33回から

そして、『虎に翼』の「奥薗洋品店」ですが、建物は『なつぞら』(2019年度)でも使われています(↓『虎に翼』の奥薗洋品店が写った引用画像を再掲)。
朝ドラ『虎に翼』第33回から

『なつぞら』で『虎に翼』の「奥薗洋品店」(ややこしい表現で申し訳ありません)が映った静止画像。奥にある「轟木時計店」です。終戦直後の帯広の闇市という設定(『なつぞら』第7回から)。朝ドラ『なつぞら』第7回から

「奥薗洋品店」とその周囲にある店舗で名称が分かっているものをGoogleの航空写真に書いた画像です(『いだてん』の奥薗洋品店だった店舗は喫茶とのみ記しています)。
朝ドラ『虎に翼』「竹もと」周辺の店舗
この画像(↑)は適宜修正します。

NHKで制作されたドラマのセットで使い回しされた看板に関する短い話です。 朝ドラ『エール』第7回から。「大正十二年 愛知・豊橋」というテロ...